ゲーミングキーボードを使っていると、「カチャカチャという打鍵音がマイクに入る」「Discordでキーボードの音がうるさいと言われる」と悩むことがあります。
特にボイスチャットをしながらPCゲームをプレイする場合、キーボードとマイクの位置やマイク感度の設定によっては、タイピング音が相手に大きく聞こえてしまうことがあります。
しかし、キーボードを買い替えなくても、マイクの位置調整・入力感度の見直し・ノイズ抑制機能などで改善できる可能性があります。
この記事では、ゲーミングキーボードの打鍵音がマイクに入る原因と、すぐに試せる対策をわかりやすく解説します。
ゲーミングキーボードの打鍵音がマイクに入る主な原因
まずは、なぜキーボードの打鍵音をマイクが拾ってしまうのかを確認しましょう。
マイクとキーボードの距離が近い
もっとも基本的な原因のひとつが、マイクとキーボードの距離が近すぎることです。
デスク上に置くスタンドマイクの場合、キーボードのすぐ近くに設置すると、声だけでなくキーを押したときの音も拾いやすくなります。
また、マイクを口から離して使用すると、声を拾うために入力ゲインを高くする必要が生じる場合があります。その結果、周囲の音まで入りやすくなることがあります。
マイクの入力感度・ゲインが高すぎる
マイクの入力感度やゲインを高く設定している場合、小さな環境音まで拾いやすくなります。
「自分の声が小さいから、とりあえずマイク音量を最大にする」という設定は、キーボード音が入りやすくなる原因のひとつです。
声が十分に届く距離までマイクを口元に近づけたうえで、必要以上にゲインを上げないことが重要です。
マイクの向きや指向性が合っていない
マイクには、音を拾いやすい方向があります。
たとえば単一指向性やカーディオイド特性のマイクは、一般的に正面方向の音を中心に収音し、背面方向の音を抑えやすい設計です。
ただし、具体的な収音特性は製品によって異なります。
マイクの正面を口に向け、キーボードがマイクの収音しにくい方向に来るよう配置すると、打鍵音を軽減できる可能性があります。
キーボード自体の打鍵音が大きい
キーボードの構造やスイッチの種類によっても、打鍵音の大きさや音質は変わります。
| キーボード・スイッチの傾向 | 音の特徴 |
|---|---|
| クリッキー系スイッチ | クリック感と明確な作動音があるため、比較的音が目立ちやすい |
| タクタイル系スイッチ | 押下時に感触があり、製品によって打鍵音に差がある |
| リニア系スイッチ | クリック機構を持たないため、クリッキー系より作動音を抑えやすい傾向 |
| 静音設計のスイッチ | 内部の緩衝構造などで底打ち・戻り音を抑える製品がある |
ただし、「リニア=必ず静か」「メカニカル=必ずうるさい」ではありません。
キーキャップ、ケース、プレート、内部構造、デスクとの共振、タイピングの強さなどによっても実際の打鍵音は変化します。
ゲーミングキーボードの打鍵音をマイクに入れない対策
ここからは、キーボードの打鍵音をボイスチャットに入りにくくする具体的な対策を紹介します。
おすすめは、いきなりキーボードを買い替えるのではなく、「マイク位置→ゲイン→ソフトウェア設定」の順番で見直すことです。
1. マイクを口元に近づける
最初に試したいのが、マイクをキーボードから離して口元に近づける方法です。
口元にマイクを近づけることで、自分の声を十分な音量で入力しやすくなり、マイクゲインを必要以上に高くしなくても済む場合があります。
デスクに直接置くマイクスタンドでは位置調整に限界があるため、必要に応じてマイクアームを利用すると配置の自由度が高くなります。
2. マイクとキーボードの位置関係を見直す
単純に距離を離すだけでなく、マイクの指向性を考えて配置することも大切です。
使用しているマイクが単一指向性の場合は、メーカーが指定する正面方向を口に向け、キーボードを収音しにくい方向に配置できないか確認してみましょう。
マイクによっては上部から音を拾う「トップアドレス型」と、側面から音を拾う「サイドアドレス型」があります。見た目だけで判断せず、使用している製品の説明書で正しい収音方向を確認してください。
3. マイクゲイン・入力音量を調整する
マイクゲインが高すぎる場合は、少しずつ下げて調整してみましょう。
ポイントは、「声が相手に十分聞こえる範囲で、できるだけ不要な環境音を拾わない設定」を探すことです。
実際にキーボードを操作しながら録音テストを行うと、設定変更による違いを確認しやすくなります。
4. Discordなどの入力感度を調整する
Discordなどのボイスチャットアプリには、入力感度や音声処理に関する設定が用意されています。
入力感度のしきい値を適切に調整することで、話していないときの小さなキーボード音が送信されにくくなる場合があります。
ただし、しきい値を上げすぎると、小さな声や話し始め・話し終わりの音声まで途切れる可能性があります。
実際に通話テストをしながら、自分の声が自然に入る範囲で調整しましょう。
5. ノイズ抑制機能を利用する
ボイスチャットアプリや音声処理ソフトのノイズ抑制機能を利用する方法もあります。
キーボードの打鍵音やPCファンなどの背景ノイズを軽減できる場合があり、ゲーム中のボイスチャットでは有効な選択肢です。
一方で、ノイズ抑制の処理によって声質が変化したり、設定や環境によっては声の一部まで抑制されたりすることがあります。
「ノイズ抑制をオンにすれば必ず打鍵音が完全に消える」というわけではないため、マイク位置やゲイン調整と組み合わせて使うのがおすすめです。
6. プッシュ・トゥ・トークを使う
確実性を重視するなら、プッシュ・トゥ・トークも選択肢です。
設定したキーを押している間だけ音声を送信するため、話していない時間のキーボード音が相手に送られるのを防ぎやすくなります。
ただし、FPSなど操作するキーが多いゲームでは、通話用キーを押す操作が負担になることがあります。
常時会話が必要な場面では通常の音声検出、必要なときだけ話すゲームではプッシュ・トゥ・トークというように使い分けるとよいでしょう。
7. デスクマットを敷いて振動・反響を抑える
キーボードを直接硬いデスクに置いている場合、打鍵時の振動が机に伝わり、音が響いて聞こえることがあります。
厚みのあるデスクマットをキーボードの下に敷くことで、デスクへの振動伝達を抑え、打鍵音の響き方が変わる可能性があります。
ただし、デスクマットだけでマイクへの打鍵音を完全に防ぐことは難しいため、補助的な対策として考えましょう。
対策しても打鍵音がうるさい場合はキーボードを見直す
マイク設定や配置を改善しても打鍵音が気になる場合は、キーボード自体を見直す方法があります。
静音タイプのキースイッチを選ぶ
静音性を重視する場合は、静音設計のスイッチを搭載したゲーミングキーボードが候補になります。
静音スイッチは、底打ちやキーが戻る際の衝撃を緩和する構造を採用した製品があり、一般的なスイッチより打鍵音を抑えやすい場合があります。
夜間にゲームをする人や、Discordで頻繁にボイスチャットをする人は、スイッチの性能だけでなく静音性もキーボード選びの基準にするとよいでしょう。
強く底打ちしないようにする
同じキーボードでも、キーを押す強さによって打鍵音は変わります。
キーを毎回強く底まで叩くように入力している場合は、必要以上に大きな音が発生している可能性があります。
ゲーム中は無意識に力が入りやすいため、操作に支障がない範囲で力を抜くことも静音化につながります。
打鍵音対策はどれから試すべき?
| 対策 | 手軽さ | ポイント |
|---|---|---|
| マイクを口元に近づける | ◎ | ゲインを下げやすくなる |
| マイクの向きを調整 | ◎ | 指向性を活用する |
| マイクゲインを下げる | ◎ | 声が小さくなりすぎないよう注意 |
| 入力感度を調整 | ◎ | 小さな音の送信を抑えやすい |
| ノイズ抑制を使う | ○ | 声質への影響も確認する |
| デスクマットを使う | ○ | 振動や響きの軽減を狙う |
| 静音キーボードに変更 | △ | 費用はかかるが音源自体を見直せる |
まずは「マイクを口元に近づける→キーボードから離す→マイクの向きを確認する→ゲインを下げる」という順番がおすすめです。
それでも改善しない場合に、入力感度やノイズ抑制などのソフトウェア設定を調整しましょう。
よくある質問
Discordでキーボード音だけ消すことはできる?
環境によってはノイズ抑制や入力感度の調整で打鍵音を目立ちにくくできますが、キーボード音だけを常に完全に消せるとは限りません。
声と打鍵音が同時に入った場合、ノイズ処理でも完全に分離できないことがあります。マイクの位置やゲインの調整も併用しましょう。
マイクを変えればキーボード音は入らなくなる?
マイクを変えることで改善する可能性はありますが、マイクだけで解決するとは限りません。
指向性だけでなく、マイクと口・キーボードの距離、ゲイン設定、部屋の反響なども収音結果に影響します。
コンデンサーマイクはキーボード音を拾いやすい?
コンデンサーマイクは高感度な製品が多く、デスク上で口から離して高いゲインで使用すると、周囲の音も拾いやすく感じる場合があります。
ただし、「コンデンサーマイクだから必ずキーボード音を拾う」という単純な話ではありません。マイクの指向性や距離、入力レベル、設置環境によって結果は変わります。
まとめ|打鍵音対策はマイクの位置と設定から見直そう
ゲーミングキーボードの打鍵音がマイクに入る場合、すぐにキーボードを買い替える必要があるとは限りません。
- マイクを口元に近づける
- キーボードとマイクの距離を離す
- マイクの正しい収音方向を確認する
- マイクゲインを必要以上に上げない
- Discordなどの入力感度を調整する
- ノイズ抑制機能を活用する
- 必要に応じてプッシュ・トゥ・トークを使う
- デスクマットや静音キーボードを検討する
特に重要なのは、声とキーボード音の「音量差」をできるだけ大きくすることです。
マイクを口元に近づけて声をしっかり入力しつつ、キーボードをマイクから離し、適切なゲインに調整するだけでも改善する可能性があります。
まずは無料でできるマイク配置と設定の見直しから試し、それでも打鍵音が気になる場合に、マイクアームや静音性の高いキーボードなどを検討するとよいでしょう。
