PCゲームといえば「左手でキーボード、右手でマウス」という操作スタイルが一般的です。
しかし、キーボード操作が苦手な人や、家庭用ゲーム機の操作感に慣れている人の中には、左手でゲームパッド、右手でマウスを操作する「モンゴリアンスタイル」を選ぶ人もいます。
左手のアナログスティックでキャラクターを移動しながら、右手のマウスで視点操作やエイムを行えるため、「WASD移動は苦手だけど、エイムはマウスで操作したい」という人にとって選択肢のひとつになります。
ただし、すべてのPCゲームで快適に使えるわけではありません。ゲーム側がゲームパッドとマウスの同時入力に対応しているかどうかによって、使い勝手は大きく変わります。
この記事では、モンゴリアンスタイルのメリット・デメリットから、基本的な設定方法、向いている人までわかりやすく解説します。
モンゴリアンスタイルとは?
PCゲームにおける「モンゴリアンスタイル」とは、一般的に左手でゲームパッド(コントローラー)、右手でマウスを操作するプレイスタイルを指す俗称です。
通常のPCゲームでは、以下のような操作方法がよく使われます。
| 操作スタイル | 左手 | 右手 |
|---|---|---|
| キーボード+マウス | キーボード | マウス |
| ゲームパッド | ゲームパッドを両手で操作 | |
| モンゴリアンスタイル | ゲームパッド | マウス |
モンゴリアンスタイルでは、左手で持ったゲームパッドの左スティックを使って移動し、右手のマウスで視点移動やエイムを行う形が基本です。
つまり、ゲームパッドの直感的な移動操作と、マウスの細かな視点操作を組み合わせることを狙ったスタイルといえます。
モンゴリアンスタイルのメリット
WASD操作が苦手でも移動しやすい
大きなメリットは、キーボードのWASDキーを使わずにキャラクターを移動できることです。
家庭用ゲーム機を長くプレイしてきた人の場合、左スティックによる移動に慣れているケースがあります。
そのため、「PCゲームを始めたけれどWASD移動になかなか慣れない」という人でも、モンゴリアンスタイルなら比較的なじみやすい可能性があります。
マウスでエイムや視点操作ができる
右手にはマウスを使用するため、マウスによる視点操作をそのまま利用できるのも特徴です。
FPSやTPSでは、スティックとマウスで視点操作の感覚が大きく異なります。
モンゴリアンスタイルなら、「移動はスティック、視点操作はマウス」という組み合わせが可能です。
ただし、マウスを使えば必ずエイムが良くなるわけではありません。実際の操作性は、プレイヤーの慣れやマウス感度、ゲーム側の入力仕様などにも左右されます。
アナログスティックによる移動ができる場合がある
ゲームがゲームパッド入力に適切に対応していれば、左スティックの倒し具合によって移動入力を調整できます。
一方、キーボードの一般的なWASDキーは基本的にオン・オフのデジタル入力です。
そのため、対応タイトルではスティックならではのアナログ入力を利用できる可能性があります。
ただし、設定ソフトなどでスティック入力をWASDキーに変換している場合は、通常のアナログ入力とは異なります。使用するゲームや設定方法によって挙動が変わる点には注意しましょう。
モンゴリアンスタイルのデメリット
ゲームによっては同時入力に対応していない
最も注意したいのが、ゲームパッドとマウスの同時入力に関するゲーム側の仕様です。
タイトルによってはゲームパッドとキーボード・マウスを併用できますが、入力デバイスを検出すると操作モードや画面上のボタン表示が頻繁に切り替わる場合があります。
また、ゲームによっては両方の入力を期待どおりに同時使用できないこともあります。
モンゴリアンスタイルを試す前に、プレイするゲームがマウスとゲームパッドの併用に対応しているか確認することが重要です。
使えるボタン数が不足しやすい
左手だけでゲームパッドを持つ場合、右側のABXYボタンなどを通常どおり操作するのは難しくなります。
そのため、右手のマウス側に射撃、エイム、リロード、武器切り替えなどの操作を割り当てる必要が出てくることがあります。
一般的な2ボタンマウスではボタン数が不足する可能性があるため、サイドボタンを搭載したゲーミングマウスのほうが設定の自由度は高くなります。
ゲームごとに設定が必要になる場合がある
モンゴリアンスタイルには、すべてのゲームで共通する万能な設定があるわけではありません。
ゲーム内のキーコンフィグやゲームパッド設定、マウスのボタン割り当てなどを調整する必要があります。
ゲームを頻繁に切り替える人にとっては、初期設定に手間がかかることがデメリットになるでしょう。
モンゴリアンスタイルの基本的な設定方法
具体的な設定方法はゲームによって異なりますが、基本的には以下の流れで確認します。
- PCにゲームパッドを接続する
- マウスを接続する
- ゲームを起動する
- ゲームパッドとマウスを同時に認識するか確認する
- 左スティックで移動できるか確認する
- マウスで視点操作できるか確認する
- 必要な操作をマウスのサイドボタンなどに割り当てる
ゲーム側が両方の入力に対応していれば、特別なソフトを使わなくても設定できる場合があります。
まずはゲーム内設定だけで正常に動作するか確認するのがおすすめです。
左手ゲームパッド側の設定例
| 入力 | 割り当て例 |
|---|---|
| 左スティック | キャラクター移動 |
| L1・LB | ジャンプ・スキルなど |
| L2・LT | しゃがみ・ダッシュなど |
| 方向キー | アイテム・装備切り替えなど |
| 左スティック押し込み | ダッシュなど |
実際に割り当てられる操作はゲームによって異なります。自分が押しやすい配置を優先しましょう。
右手マウス側の設定例
| 入力 | 割り当て例 |
|---|---|
| 左クリック | 射撃・攻撃 |
| 右クリック | ADS・照準 |
| サイドボタン1 | リロード |
| サイドボタン2 | 武器切り替え・近接攻撃など |
| ホイール | 武器・アイテム切り替えなど |
FPSやTPSでは操作項目が多いため、サイドボタンが2個以上あるマウスを使うと割り当ての選択肢を増やせます。
ゲームパッドとマウスを同時に使えない場合は?
ゲームパッドとマウスを接続しても正常に操作できない場合は、まず以下を確認しましょう。
- ゲーム側がゲームパッドに対応しているか
- ゲームパッドとマウスの同時入力に対応しているか
- 入力デバイスの切り替え設定がないか
- ゲーム内のキー・ボタン設定が競合していないか
- コントローラーがPCに正常認識されているか
ゲーム側が同時入力に対応していない場合、外部の入力変換機能や設定ソフトを利用する方法が検討されることもあります。
ただし、オンラインゲームでは外部ツールや入力変換の利用が利用規約・アンチチートシステムなどに関係する可能性があります。
外部ソフトや特殊な入力変換を利用する場合は、必ずプレイするゲームの利用規約や公式情報を確認してください。
モンゴリアンスタイルに向いている人
モンゴリアンスタイルは、特に以下のような人に向いています。
- WASD移動が苦手な人
- 家庭用ゲーム機のコントローラー操作に慣れている人
- 移動はスティックで操作したい人
- 視点操作やエイムにはマウスを使いたい人
- 自分好みにボタン配置をカスタマイズしたい人
一方、キーボード操作に慣れている人や、多数のキーを素早く使う必要があるゲームでは、キーボード+マウスのほうが操作しやすい場合があります。
モンゴリアンスタイルとキーボード+マウスはどっちがいい?
| 比較項目 | モンゴリアンスタイル | キーボード+マウス |
|---|---|---|
| 移動操作 | 左スティック | 主にWASD |
| 視点操作 | マウス | マウス |
| キー・ボタン数 | 不足する場合がある | 多い |
| WASDに不慣れな人 | なじみやすい場合がある | 慣れが必要 |
| 対応ゲーム | 同時入力の仕様確認が必要 | PCゲームでは一般的 |
| 初期設定 | 調整が必要な場合がある | 標準設定で使いやすい場合が多い |
どちらが優れているかは一概には決められません。
操作デバイスは「強いと言われている方法」だけでなく、自分が快適かつ正確に操作できるかで選ぶことが大切です。
PCゲーム初心者でWASD操作につまずいている場合は、モンゴリアンスタイルを試したうえで、キーボード+マウスと比較してみるのもよいでしょう。
モンゴリアンスタイルに関するよくある質問
モンゴリアンスタイルはすべてのPCゲームで使える?
いいえ。ゲームによって入力デバイスへの対応状況が異なります。ゲームパッドとマウスを同時に使用できるタイトルもありますが、入力方式が自動で切り替わったり、期待どおりに併用できなかったりする場合があります。
普通のゲームパッドでもできる?
PCとゲームがそのゲームパッドに対応していれば、一般的なゲームパッドでも試せます。ただし、左手だけで持ったときの持ちやすさや、使用できるボタン数は製品によって異なります。
ゲーミングマウスは必要?
必須ではありません。ただし、ゲームパッドを左手だけで操作すると使用できるボタンが限られるため、サイドボタン付きのマウスがあると操作を割り当てやすくなります。
モンゴリアンスタイルならFPSで有利になる?
必ず有利になるとはいえません。操作性はゲームの仕様やプレイヤーの慣れによって異なります。また、ゲームによっては入力デバイスごとにエイムアシストなどの仕様が異なるため、個別に確認が必要です。
まとめ|WASDが苦手ならモンゴリアンスタイルも選択肢
モンゴリアンスタイルは、左手でゲームパッド、右手でマウスを操作するPCゲームのプレイスタイルです。
左スティックによる移動とマウスによる視点操作を組み合わせられるため、「WASD移動は苦手だけど、マウスでエイムしたい」という人にとって試す価値のある操作方法です。
一方で、ゲームパッドとマウスの同時入力に対応しているかどうかはゲームによって異なります。ボタン数が不足したり、入力表示が頻繁に切り替わったりするケースもあるため注意が必要です。
まずは手持ちのゲームパッドとマウスを接続し、ゲーム内設定だけで正常に併用できるか確認してみましょう。そのうえで、自分がよく使う操作をマウスのサイドボタンなどに割り当てると、より使いやすい操作環境を作れます。
